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2022/07/14

 14日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比164円高の2万6643円だった。前日の米株安を受けて朝方は160円安とやや売り込まれたが、売り一巡後はすぐに切り返すなど米利上げに耐性がある程度備わっている様子がうかがえる。円相場が1ドル=138円まで達し、直近安値を更新したたことも支援要因に。時間外取引の米株先物高もあって中頃以降は高値安定で推移した。相場は悪材料慣れしてきているようである。

 昨日の米国市場は消費者物価指数の伸び加速が嫌気されてダウ平均は4日続落した。この日発表された6月の消費者物価指数は前年同月比9.1%上昇と41年ぶりの伸び率に。これを受け今月のFRBの利上げが通常の3倍にあたる0.75%にほぼ確定。その次も大幅な利上げになるとの警戒感が広がりダウ平均は一時460ドル安まで下げていた。一方、長期金利が意外にも低下したことでダウ平均はその後は下げ幅を半分以下まで縮めている。

 さて、東京市場は米消費者物価指数の予想外の伸びにもかかわらず、深く売られず反対に続伸するなど腰の強い1日に。この水準の利上げはある程度織り込んでいた感じで、焦点は今後の利上げピッチと経済への影響ということになろう。当面は買い材料も乏しいことから下値10日移動平均線(2万6389円)、上値75日移動平均線(2万6884円)に挟まれた範囲で推移しそう。