トップページへ戻る

バックナンバー

2023/02/13

 週明けの市場は日経平均が反落。終値は前週末比243円安の2万7427円だった。前週末の米ハイテク株安や日銀の次期総裁に決まった植田氏への警戒感から売りが先行。日経平均はあっさりと2万7500円を割り込み前場は一時400円安まで下値を広げてしまった。2万7200円台に達したところで75日移動平均線(2万7292円)、200日移動平均線(2万7248円)にサポートされて下げ止まり、後場からは緩やかに下げ幅を縮小させている。

 前週末の米国市場はディフェンシブ銘柄が買われてダウ平均は3日ぶりに反発した。序盤はFRBによる利上げ早期停止観測の後退から売りが先行したが、米国の景気自体は堅調とあって売り込む動きは限定的だった。一方、ダウ平均に多く採用されているヘルスケアなどディフェンシブ銘柄が買われ同指数は早々にプラス圏へ浮上。長期金利の上昇の影響を受けているナスダック指数以外はプラスとなって取引を終えている。

 さて、東京市場は米インフレ・金利の高止まり懸念と次期日銀総裁の政策スタンスの不透明感から売られる展開に。ただ、値ガサハイテク株や先物中心の売りで指数では日経平均の下げだけが際立っており、全体が崩れるといった印象は見受けられない。為替もじわりと円安が進んでいる。テクニカル的には75日線、200日線上を保っており押し目買いの流れは維持されているようだ。