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2022/06/15

 15日の市場は日経平均が大幅に4日続落。終値は前日比303円安の2万6326円だった。インフレの強さから米国の利上げペースが読めずこの日も売りに押される展開。昨日の米国株は下げ渋る様子もあったが、通常の範囲を超える0.75%という大きな利上げが実施される可能性を踏まえると買うに買えない状況だ。円相場は一時1ドル=135円台と24年ぶり安値水準にあるが、一部で円安メリットの希薄化も報じられておりプラスに働くことはなかった。

 昨日の米国市場はFOMCの結果を見極めたいとして見送られダウ平均は5日続落。連日で年初来安値更新となった。15日にFRBが利上げと今後の見通しを発表することからこの日も売りに押される展開。一時は400ドル近く値を下げる場面があったが、直近4日間で2600ドルも下げていたため、終盤は警戒した売り方の買い戻しで下げ幅を半分に縮めている。下落率の比較的大きかったナスダック指数は5日ぶりに小反発した。

 さて、東京市場は本日も続落する弱い展開。今晩の米FOMC(連邦公開市場委員会)の結果次第では目先アク抜けとなる可能性も考えられるが、未曾有のインフレと利上げに対し、中長期的な展望はまだ描けずにいる。この世界的なインフレに特効薬がなく、今後も利上げが続くことはほぼ確実で、株式市場にとっては今しばらく逆風の相場が続きそうだ。