2022/06/07
7日の市場は日経平均が小幅ながらも3日続伸。終値は前日比28円高の2万7943円で、一時は3月末以来の2万8000円台乗せとなった。インフレや米金利上昇、ウクライナ情勢などを乗り越えて約2カ月ぶりの水準回復となっている。前日の米国株が小幅ながらも上昇したことや、円相場が1ドル=132円台後半と20年ぶり安値をつけたことが支援材料に。一方、目先の上値達成感から終盤は上げ幅を縮小。売り方の買い戻しが一巡したことも一因となった。昨日の米国市場は中国の規制緩和や経済正常化の動きを受けてダウ平均は小反発した。中国は上海に続き北京でも新型コロナの行動規制緩和を発表。一部企業の規制も緩和され経済正常化を好感する買いが広がった。一時は300ドルも上げる場面があったが、長期金利が再び3%台に乗せてきたことで上値が重くなり、後半相場は一転してマイナス圏に落ちてしまうなどやや不安定な動き。アマゾンの大型株式分割発表が支えとなって最終的には全指数がプラスとなって取引を終えている。
さて、東京市場は日本株の割安感、出遅れ感もあってじわじわと買われる展開に。円安進行も上場企業の2期連続最高益を後押しするもので、最近では米国株に負けない安定感を出している。日経平均は200日移動平均線(2万7939円)をわずかに超えて最後の上値抵抗線を突破。ただ、出来高が少なく安定的に上回れるかはまだ分からない。