2023/06/27
２７日の市場は日経平均が４日続落。終値は前日比１６０円安の３万２５３８円だった。前日の米国市場でハイテク株が売られた流れから売り先行のスタートに。最近は戻っても先物売りに押されるシーンが増えているためその後もじわじわと下げ幅を広げて一時は４００円近い下げとなった。今週は月末と四半期末に当たり年金基金のリバランスに伴う売りが出るとの警戒感も働いたようだ。一方、トピックスの下落率は日経平均の半分程度で下げは先物とハイテク株に偏ってもいる。昨日の米国市場は利上げ継続観測を受けて小幅ながらもダウ平均は６日続落した。先週は欧州各国で利上げが相次いだことや、米国でも年内２回の利上げ余地が現実味を帯びていることから見送り商状が続いている。ダウ平均に近い景気敏感株には出遅れ感があり押し目買いが入りやすくなっているが、金利上昇に弱いハイテク株、グロース株は敬遠されて、この日は同種の採用銘柄の多いナスダック指数が１％超えとやや下げが目立っている。
さて、東京市場は先週から先物への売りが断続的に強まっており日経平均中心に売られる展開となっている。本日は下値が２５日移動平均線（３万２２７３円）に接近したところで下げ渋っており、ここが目先の安値として意識されている様子がうかがえる。仮に多少はここを割れても下には心理的な節目である３万２０００円も控えているため、この辺りから一度はリバウンドに転じる可能性は高いだろう。