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2020/12/03

 3日の市場は日経平均が小幅ながらも3日続伸。終値は前日比8円高の2万6809円だった。前日の米株高が小幅にとどまったことや最近の急ピッチな相場上昇に対する警戒感から小口売りが先行。国内でも新型コロナ感染者の増加が止まらない状況からこの日は様子見気分が広がった。ただ、ワクチン普及による経済正常化の期待は強く下値は安定。相場は徐々に盛り返し大引けにはしっかりとプラスを維持して終えている。

 昨日の米国市場は英国での新型コロナワクチン承認などを受けてダウ平均が続伸した。米国でもNY州がファイザーのワクチンを15日に17万人分受け取ると発表し、ワクチン普及が順調に進むとの見方が相場を後押しした。もっとも、相場は過去最高値圏にあって利食い売りも出やすく、PERで割高なハイテク株の多いナスダック指数は反落している。

 さて、東京市場は高値警戒感と押し目買い意欲の強さが交錯する高値もち合いの1日に。市場にはまだ買い遅れた向きが多く、わずかな押し目にも資金が向かう構図が続いている。一方、国内では新型コロナ感染拡大による外出自粛ムードが広がり始めており騰勢にややブレーキをかけている面も見受けられる。出来高も減少気味で2万7000円を前に買い方は慎重になっているようでもある。明日は週末で本日と似たような気迷いの値動きとなりそうだ。