2023/07/21
21日の市場は日経平均が続落。終値は前日比186円安の3万2304円だった。取引開始早々は前日の米ハイテク株安につられて一時400円以上も下げる場面があったが、下値が3万2000円を下回らなかったことで底堅さが確認でき、中頃にかけて値を戻していった。6月の消費者物価指数の上昇や台湾半導体大手TSMCの業績予想の下方修正もあったが過度に嫌気されることはなかった。しかし、週末ということで終盤はやはり手じまい売りに押されてしまった。昨日の米国市場は主力企業の好決算が続きダウ平均は9日続伸した。ダウ平均の9連騰は2017年9月以来の記録で、株価水準は昨年3月の高さまで戻している。この日はJ&J、IBM、ゴールドマンS、トラベラーズなど多様な業種で業績見通しの良さを買う動きが強まった。足元のインフレ指標の落ち着きからさらなる回復期待も加わっている。一方、決算が嫌気されたテスラ株の下げなどでナスダック指数は4日ぶりに反落している。
さて、東京市場は日経平均が先物売りでややオーバーに売られる場面はあったものの実需売りは少なめで、トピックスの安定した値動きが示すように内容的にはトントン商状にある。今日の動きで日経平均は日足ベースの短期2点底を形成する流れとも取れ、下値3万2000円辺りがレンジ下限として強く認識され出している。日柄をもう少しかければ10日移動平均線も再度サポートしてくるだろう。