2020/10/15
15日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比119円安の2万3507円だった。前日の米株安や円高進行が響いて売り先行の展開に。中盤にかけては中国の経済指標の弱さが材料視されて下げ幅を拡大。新型コロナが欧州で感染拡大中であることもリスク回避の動きを後押ししたようだ。終盤はやや下げ渋ったが商いは一段と細り、買い手詰まり感が否めなくなっている。昨日の米国市場は追加経済対策の早期成立が困難との見方が広がりダウ平均は続落した。朝方は欧州の追加金融緩和観測から100ドルほど上げて始まったが、米与野党協議で財務長官が大統領選挙前に何らかの政策合意に至るのは難しいと発言したことが売りのきっかけになった。新型コロナワクチンの治験が一時中断したことも重荷となったようだ。
さて、東京市場は米株安、円高、フランスの一部都市の外出禁止令などを受けて売りが広がる展開となった。欧州における感染拡大が徐々に世界景気の不安と感じられるようになり、本日は下値の買い手がいつもより引っ込んでしまった感がある。東証1部の出来高は8.8億株という低水準。日経平均はかろうじて2万3500円台をキープしたが、ところどころに弱さの目立つ1日となった。この日はマザーズ、ジャスダックなど新興市場も値下がりしており物色範囲も狭まっている。次なる浮上のきかっけは7−9月決算で、材料としてはこれ待ちとなりそうだ。