トップページへ戻る

バックナンバー

2023/04/25

 25日の市場は日経平均が小幅続伸。終値は前日比26円高の2万8620円だった。取引時間中はザラバベースの年初来高値2万8778円(4月21日)を上回る場面もあった。前日の米国株が小幅ながらも続伸したことや円安の動きも手伝って序盤は200円を超える上げとなったが、中頃以降は今後本格化する米主要企業の決算や国内企業の決算発表が気になり、目先筋の手じまい売りに押されて上げ幅を大きく縮めてしまった。出来高が少な目なところが伸び切れない一因に。

 昨日の米国市場は様子見気分が強いなかで一部主力企業の上昇に支えられてダウ平均は小幅続伸した。今週は市場への影響力の大きいハイテク企業の決算発表が相次ぐ。25日にマイクロソフトとアルファベット、26日にメタ、27日にアマゾンと時価総額上位株が目白押し。先週はネットフリックスやテスラが決算発表後に売られた経緯がありやや慎重になっている。経済指標では1−3月GDPや個人消費支出もあり手がけいくい。企業収益動向などに一喜一憂しそうな局面だ。

 さて、東京市場は米株高や事前予想を上回る今3月期の連結純利益見通しを発表したニデック(旧日本電産)の急騰が材料となって続伸する1日に。政府が次世代半導体の国産化に資金支援すると伝わった東エレクなどの半導体関連株が買われたこともプラスとなった。2万9000円の大台が見えたところで伸び悩んだが、外部環境が足を引っ張らなければ、明日以降も上値を目指す流れは続きそうだ。