2020/06/18
18日の市場は日経平均が続落。終値は前日比100円安の2万2355円だった。円相場が1ドル=106円台後半まで上昇したことや、中国や米国など世界各国で新型コロナウイルスの感染が拡大しており、景気回復の遅れなどを懸念した売りが広がった。先物への仕掛け的な売りもあって下げ幅は一時300円を超える場面も。一方、買い遅れた向きの押し目買いで中頃以降はやや持ち直している。昨日の米国市場は新型コロナ感染拡大で景気敏感株に売り出てダウ平均は4日ぶりに反落した。テキサス州では感染者に占める入院患者の割合が上昇するなど、米国の一部の州では新型コロナの感染が再び広がっている。中国の北京市でも集団感染が見つかり、中国の航空会社は北京発着の航空便を減らしたと伝わったことが響いた。一方、ハイテク株比率が高いナスダック指数は4日続伸とこちらは堅調だ。
さて、東京市場は米株安や円高などで日経平均は終日マイナス圏で推移。おとといの急反発後は売り方に続き買い方も様子見姿勢に転じつつある。東証1部の出来高も減少傾向で、きのう、今日と連日で今月最低を更新。好悪材料を一通り消化して今は次なる材料待ちの時間帯なのかもしれない。チャート面では下値に25日移動平均線(2万1800円)、200日移動平均線(2万1783円)がサポートラインとして控えており、当面はここを意識した買い支えが続くことになるだろう。やや気がかりなのはじわりと進む円高で、この流れはしばらく続きそうである。