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2023/08/28

 週明けの市場は日経平均が大幅反発。終値は前週末比545円高の3万2169円で、わずか1日で3万2000円の大台を回復した。先週末の急落がイレギュラーであったかのように急速に値を戻す展開。日米の過度な長期金利上昇への懸念が遠のき、指数ではトピックスが前週末の下げ以上に値を戻すなどじわりと強さを増している。これでトピックスは最後の上値抵抗線である25日移動平均線を突破。目先の悪材料は消化済みなので日経平均も早晩25日移動平均線を超えてこよう。

 前週末の米国市場は過度な金融引き締め長期化観測が後退してダウ平均は反発した。直近株価が1カ月半ぶり安値となっていたことも値頃感の買いを呼ぶこととなった。ジャクソンホール会議でFRB議長の発言が結果的に想定内の内容だったため、過度な金融引き締めへの警戒感が解けてきた。週末を控えた持ち高調整の買いも相場の支えとなってダウ平均の上げ幅は一時300ドルを超える場面も。アップル、ボーイング、インテルなど主力株が大きく買われ買い安心感が広がっている。

 さて、東京市場は米株高、中国などのアジア株高、円安などで買い戻しが入り日経平均は3万2000円の大台を回復している。時間外取引の米株先物も上げており終盤にかけても上値を拡大させていた。一方、原発処理水放出による日中の関係悪化を嫌気して百貨店や空運、陸運などインバウンド関連株などが下落。中国は不動産問題や景気悪化などミクロ、マクロ両面で日本株の問題と化している。