2022/06/29
29日の市場は日経平均が5日ぶりに反落。終値は前日比244円安の2万6804円で、わずか1日で2万7000円の大台を割り込んでしまった。前日の米国株の下げが響き寄り付きから200円を超える下げでスタート。米国でインフレの進行が景気を下押しするとの見方が出て目先筋の手じまい売りが広がった。1ドル=136円台に円安が再度進行しているもののこの日はあまり材料視されず。ただ、下値は案外堅く直近の連騰に対する微調整といった見方もできる。昨日の米国市場は消費関連指標の悪化を嫌気しダウ平均は大幅続落した。取引序盤は中国の新型コロナ水際規制策の緩和を受けて450ドル近くも上昇した。しかし、買い一巡後はじりじりと値を下げ戻り限界を示唆。中頃には6月の米消費者信頼感指数の想定外の悪化を受けて一気にマイナス圏へと転落した。消費が想定以上に落ち込んだことが嫌気された模様。一方で原油先物は上昇してエネルギー関連株だけは堅調だった。
さて、東京市場は日経平均が先週の安値から1500円以上も戻してきた短期的な過熱感もあって、本日は上げ一服の中で目先筋の売りを消化する1日に。テクニカル的には上値で25日、75日移動平均線にぶつかってきたところでいったんは足踏みしやすい状況でもあった。ここから先は米株高などわかりやすい支援材料が必要。参院選で新たな政策が出て来る雰囲気もなく海外頼みの図式は変わらない。