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2023/10/10

 連休明けの市場は日経平均が大幅反発。終値は前週末比751円高の3万1746円だった。日本の連休中の米国市場はダウ平均が続伸しており日経平均も300円を超える上げでスタート。直前まで大きく売り込まれていたため買い戻し余地が大きく取引時間中も上げ幅をぐんぐん広げていった。目先の底値が確認できたことで金利高はかなり織り込めた様子。新たな火種となった中東問題は今のところはまだ大局に影響はなさそうで、上げ幅は今年一番の大きさを記録している。

 昨日の米国市場は追加利上げの懸念が薄れダウ平均は続伸した。イスラエル・パレスチナの地政学リスクの高まりを受けて序盤は売り先行となったが、FRB副議長が追加利上げに対し少し慎重な姿勢を示したことが好感されてプラス圏へと戻してきた。今回の中東の紛争激化で原油先物が急騰し、インフレへの警戒は依然として強く残るが、有事の場合は利上げを急がないとの当局の姿勢が安心感を与えている。ただ、長期金利の水準自体はまだ高くナスダック指数の戻りはやや鈍い。

 さて、東京市場は中東問題が勃発して原油相場が急騰しながらも、米国の金利動向の方が重要のようで、本日は過度な利上げ懸念の後退を好感する動きとなった。米長期金利が時間外取引で低下していることやアジアの株高も終日買われる一因に。多くは売り方の買い戻しで実需は少ないが10月4日安値(3万487円)が当面の底値となった。トピックスは75日移動平均線を5日ぶりに超えている。