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2022/09/13

 13日の市場は日経平均が4日続伸。終値は前日比72円高の2万8614円で、先月26日以来の水準まで回復してきた。これで8月高値からの下げ幅の70%を埋めてきたことになる。前日の米株高を受けてこの日も買い先行の出だし。過度な円安が止まって良い水準に円相場がとどまっていることも外需株中心に買いを集めている。一方、短期的に1200円以上も上げているため買い方には警戒感も。心理的な節目の2万8500円を超えており買いにくさも表れている。

 昨日の米国市場は世界的に進むドル高一服が追い風となりダウ平均は4日続伸した。ドル高が目先止まったことで外需企業の収益悪化懸念が薄れ内需株以外にも買いが広がった。13日に発表予定の8月の消費者物価指数が前月比でやや落ち着くとの見方もプラスに。一方、そうであっても長期金利が上昇に転じたため上値はある程度限られていた。個別では新型「iPhone14」の需要が強いとの観測からアップル株が大幅高となって指数を下支えしている。

 さて、東京市場は順調に回復する米国株に刺激されて本日も続伸する展開。日経平均が25日移動平均線(2万8299円)を超えてなお上げるあたりは意外に需給が良いともいえるだろう。悪材料をいったんこなしており当面は2万8500円辺りで堅調な動きを続けそうだ。米インフレ指標が落ち着けば今度は2万9000円へ向けて歩みを進めることになるだろう。