2022/05/13
13日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比678円高の2万6427円で、1日にして2万6000円台を回復した。前日の米国株は続落したがそれは昨日中に先行して織り込んでおり、むしろ連休明けから売られ過ぎていた反動の方が意識されたようで朝から買い戻す動きが活発化した。ソフトバンクなど日経平均採用の値ガサ株の上げも後押し。国内主要企業の決算発表もほぼ一巡しており、悪い部分は目先織り込み済みとなった感がある。昨日の米国市場はアップル株の下げが重荷となってダウ平均は6日続落。連日の年初来安値となった。米長期金利の低下にもかかわらずアップルなどハイテク株への売りが続いた。連日の株安で追い証が出ているようで、その売り物が一巡したあとはナスダック指数だけは反発へ。ハイテク株の投げが一巡しつつある様子はうかがえる。この日発表された4月の卸売物価指数は伸び率が依然として高い水準を維持しており、株価の戻りを阻害する要因として意識されている。
さて、東京市場は週末になってようやく反発らしい反発を見せ、日経平均は短期的な下値を形成した感がある。円安トレンドは一服しているが日本売りが一時止まったと捉えれば、ここまでのリスク資産売りは一巡しつつあるともいえるだろう。3月決算の発表がピークを超えて日経平均のPERは12倍台と依然として割安感のある水準。来週はもう少し戻りを試す週となりそうだ。