2022/05/23
週明けの市場は日経平均が続伸。終値は前週末比262円高の2万7001円だった。政府が新型コロナの水際対策の緩和を決めるなど経済再開への期待が膨らみ序盤から買い先行の展開。その後は中国・北京で新型コロナ感染者数が過去最高となった中国株の下げに連れて一時上げ幅を縮めたが、終盤には時間外取引の米株先物高などに後押しされ、今月6日以来の2万7000円台乗せを達成している。政府が金融所得課税の引き上げを急いでいないとしたことも安心感につながった。前週末の米国市場は短期的な買い戻しが入りダウ平均は最終的には小反発した。なかなか止まらないインフレやFRBの利上げ姿勢を警戒し、中頃には一時600ドルを超える下げまで演じたが、連日で年初来安値を更新していたことから取引終盤には急速に買い戻されている。週末とあって売り方の手じまい買いが入ったようだ。ダウ平均は8週連続の下げとなりかなり売り込みが進んでいる。そろそろ値頃を意識した買いが入ってきても良さそうなところである。
さて、東京市場は日経平均が約半月ぶりに2万7000円台へ乗せるなど前週末の良い流れを引き継いでいる。買い戻しが依然として多いが、米国株が不安定な状況でこの価格帯でしっかりしている点は評価できよう。日経平均は再び25日移動平均線、75日移動平均線を上回り調整トレンドから脱却。この先、米国株の回復があれば2万7000円台定着もありうるだろう。