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2022/08/23

 23日の市場は日経平均が大幅に4日続落。終値は前日比341円安の2万8452円だった。昨日の米国株の大幅下落を受けて売りが先行する展開。10時頃には一時400円安となるなど米国の長期金利上昇の影響が大きく表れていた。欧州でも天然ガス急騰を受けたECBの大幅な利上げ継続観測が相場の重荷となっている。1度は鎮静化しかかったインフレ・利上げ懸念がにわかに再燃し、改めて根の深い問題であることを認識させている。

 昨日の米国市場はFRBの利上げ強気姿勢を嫌気してダウ平均は大幅続落した。26日に予定されているジャクソンホール会議でFRB議長が市場の利上げペース減速期待をけん制するとの見方が強まった。引き続き急ピッチな利上げペースを維持することが懸念されほぼ全面安の展開。米長期金利が1カ月ぶりに3%台に乗せるなど従来の路線を織り込む動きに転じている。金利上昇に弱いナスダック指数が2.5%の下げで主要指数で一番の下落率となった。

 さて、東京市場は再びのインフレ・利上げ警戒から幅広く売られる展開に。日経平均がせっかく2万9000円台まで戻したところでの調整は、2万9300円辺りの年初来高値ゾーンが強い抵抗帯である印象を強めてしまう。回復は一筋縄ではなかなか行かないようで、当面は2万8000円台のレンジ相場によって足場を再度固め直す、仕切り直しの相場となりそうだ。