2023/08/29
29日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比56円高の3万2226円だった。前日の米国株が上昇した流れに乗って序盤は200円超えの上げ幅を示現。3日前の高値を超えて回復基調を再確認する格好となった。円安基調の定着や日米で長期金利が下がっていること、そして中国株が上げていることも後押し材料となっている。中盤以降はだれる展開となったが、ここまで悪材料をかなり織り込んでいるため売り物も少ない状況だ。今週も緩やかな回復基調が続きそうである。昨日の米国市場は追加利上げへの過度な警戒が和らぎダウ平均は続伸した。25日のジャクソンホール会議においてFRB議長が「追加利上げの用意はあるが慎重に進める」と発言したことで過度な利上げ継続懸念が後退した。長期金利も低下し株式を買う動きが強まった。中国が株取引の税率引き下げなどの市場活性化策を発表したこともプラスに働いたようである。ジャクソンホール会議というヤマ場をひとつ越えたことで市場には動きやすさが戻っている。
さて、東京市場は落ち着いた外部環境に後押しされて日経平均が上値を試す展開となり、チャート上で目先の上値抵抗線として意識されていた75日移動平均線(3万2214円)を超えてきた。25日移動平均線(3万2276円)も一時超えたが、出来高が少な目で一気に両方を超えるまでには至らなかった。明日も同線が意識されそうだが外部環境が良ければ上抜く流れにあるだろう。