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2021/11/01

 11月最初の取引となる本日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前週末比754円高の2万9647円で、9月28日以来、約1カ月ぶりの高値水準まで回復してきた。前週末の米国株が主要3指数揃って最高値を更新したことや、日本の衆院選で自民党など与党が絶対安定多数の議席を確保したことが好感された。特に自民党の健闘ぶりには意外感があって、政治の安定が取り戻せたことは中長期投資家にとって大きいだろう。

 前週末の米国市場は主要企業の好決算を評価する買いが続きダウ平均は続伸。3日ぶりに史上最高値を更新した。前日夕方に事前予想を下回る決算を発表したアップル、アマゾンが売られてダウ平均や全体の足を引っ張ったが、それを跳ね返しての最高値更新は業績に裏付けられた米国株の強さを証明している。この日は幅広く物色されたためS&P500種、ナスダック指数も揃って最高値を更新。米国株の水準訂正が進んでいる。

 さて、東京市場は米株高、与党の衆院選の実質的な勝利を好感してほぼ全面高の展開。大型の経済対策への期待が高まっている。前週末までの決算発表で通期業績を上方修正する企業が相次いでいることも買いやすくさせている様子。日経平均は前月の高値をあっさりと超えて再度上昇基調入りの格好に。今のところ米インフレ懸念や中国不動産問題が薄れているため、押し目買い有利の相場が続きそうだ。