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2020/10/30

 10月最後の取引となる本日の市場は日経平均が大幅に5日続落。終値は前日比354円安の2万2977円で、8月28日以来、およそ2カ月ぶりの安値となった。欧州で新型コロナ感染拡大に伴う外出規制が強まり売りが先行。米国株は反発したが、日本の取引時間中の米株先物が軟調に推移し、日経平均は下値を広げる展開に。日銀のETF買い期待はあったが、米株先物が午後に一段安となるとその期待も支えとはならなかった。

 昨日の米国市場は7−9月GDPを好感してダウ平均は5日ぶりに反発した。朝方発表のGDP速報値は前期比年率33%増と事前予想(32%増)を上回った。米景気の減速懸念が和らぎ主要3指数はすべて反発。目先の売り一巡となった感がある。一方、欧米の新型コロナ感染再拡大が警戒されて上値はやや重め。米大統領選を来週に控えなかなか本腰の買いが入りにくい状況にある。

 さて、東京市場はにわかに売りが優勢になるなど、これまで溜まっていたコロナや景況感などに対する不安が一気に噴出した恰好。米株先物の下げがそれを一段と想起させ、後場は一段と崩れてしまった。コロナの感染拡大などすぐには収まりそうにもない状況で、11月相場は米大統領選を含め、不安定な動きが増えることになるかもしれない。個別ではアドテスト、オリンパス、エプソンなどがこの相場で逆行高となっている。