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2021/06/15

 15日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比279円高の2万9441円で、5月10日以来の高値水準まで回復した。前日の米国市場でナスダック指数が最高値を更新した流れを受けて序盤から大きく買いが先行。1ドル=110円台に入った円安進行もあってその後も買いが継続した。日経平均は上値抵抗線だった75日移動平均線(2万9116円)を明確にクリアし上昇基調へ回帰。4月上旬以来となる3万円の大台へ向けて動き出した感がある。

 昨日の米国市場はFOMCを前に様子見気分が強まりダウ平均は3日ぶりに反落した。15〜16日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)で下される当面の金融政策を見極めたいとの雰囲気が強かった。ゼロ金利は2023年まで続ける方針だが足元のインフレをどう判断するかがポイントとなっている。一方、長期金利は安定しておりこの日はハイテク株が上昇。ナスダック指数が1カ月半ぶりに過去最高値を更新している。

 さて、東京市場は米株高、円安に後押しされて本日も日経平均が上昇。ワクチン接種が進むなか、主要国と比較した出遅れ感もあって水準訂正を加速させている。2週間以上も上値抵抗となっていた75日移動平均線を超えたことでかえってアク抜けした感もある。野党4党が内閣不信任決議案を衆院に提出したが、市場は解散なしと見て材料視することはなかった。