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2022/06/16

 16日の市場は日経平均が5日ぶりに反発。終値は前日比105円高の2万6431円だった。前日の米国株が利上げにもかかわらず反発したことでひとまず安心感が広がった。FRB議長が会見で今後の利上げ幅についても言及し、過度な不透明感が薄らいだことも大きかったようだ。ただ、ある程度景気を犠牲にしてもインフレを抑え込むとの姿勢も示しており楽観的な見方は出てきていない。日経平均も買い戻しである程度のリバウンドを演じた後は値を消す流れとなっている。

 昨日の米国市場は大幅利上げによってかえって目先的なアク抜け感が出てダウ平均は6日ぶりに反発した。FRBは事前予想の最大値である0.75%の利上げを決定。大幅な利上げがインフレ抑制につながるとの期待となって買い戻しが広がった。一時は650ドル近くも上げていたが、今後も継続される利上げが景気に与える影響が読み切れず、終盤には上げ幅を半分に縮めて取引を終えている。この日の長期金利が下がったことでナスダック指数が一番の上昇率となっていた。

 さて、東京市場は日経平均が久々に反発するも、一時600円超あった戻りが最終的には1/6になるなど底打ち感は乏しい。2万7000円に近づく場面では戻り待ちの売りも多く、買い戻しだけでは戻りが続かない状況だ。FRBによると年内の利上げは4回の会合で総計1.75%を想定。次回も0.75%と目されており買い方は様子を見たくもなるところである。低空飛行は今しばらく続きそうだ。