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2021/01/07

 7日の市場は日経平均が5日ぶりに大幅反発。終値は前日比434円高の2万7490円だった。昨日の米株高や米民主党の勝利による不透明感後退を受けて大きく買いが先行。取引時間中の高値は2万7624円(568円高)まで買い進まれるなど、1990年8月以来およそ30年5カ月ぶりの高値を示現した。足元で新型コロナの感染拡大が急となっているが、日本も米国も意に介することなくカネあまりによる株高を続けている。

 昨日の米国市場はジョージア州上院決戦投票の結果を好感してダウ平均は大幅続伸。2日ぶりに史上最高値を更新した。決戦投票では民主党候補がいずれも勝利し、大統領、上院、下院すべてを握る「トリプルブルー」を達成。政権運営の不透明感が後退して投資家心理が強気に傾いた。ダウ平均は一時630ドルも上昇したが、選挙結果を認めないトランプ大統領の支持者が議事堂に乱入。会議中断などの混乱を嫌気して終盤は上げ幅を縮めている。

 さて、東京市場は米株高に円安を好感してほぼ全面高の展開となった。東証1部上場全銘柄で算出する指数トピックスは昨年来高値を一気に更新。内需株や出遅れ株が幅広く買われるなど全体の水準訂正が加速しつつある。東証1部の出来高は15億株と約1カ月ぶりの水準に増加。外国人や個人マネーが動きを再び活発化させている。チャート面でもこの株高の流れはしばらく続きそうな状態だ。