2023/03/27
週明けの市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前週末比91円高の2万7476円だった。米株高の流れを受けて日経平均は開始から100円近い上昇に。戻り待ちの先物売りでいったんは小幅マイナス圏に落ちる場面はあったが、全体的に押し目買いが入っており、中頃には再び100円を超える上げで2万7500円という心理的なカベを一時超える堅調な動きとなった。引けはややダレたが目先は上値25日移動平均線(2万7598円)を狙う展開が期待できそうだ。前週末の米国市場は金融システム不安による景気悪化への過度な懸念が和らぎダウ平均は続伸した。取引序盤は欧州の金融不安と欧州株安を受けてダウ平均は300ドルほど下げていたが、セントルイス地区連銀総裁が金融ストレス抑制に前向きな見方を示したことで徐々に切り返し、ディフェンシブ銘柄を中心に買いが広がっていった。米国でも金融システム不安は織り込み済みとなりつつあるようで、FRBなど政策当局の迅速な対応にも評価の声があがっている。
さて、東京市場は米株高や円高一服に支えられて堅調に戻りを試す展開となっている。3月期末の配当取りの需要もあり足元では200日移動平均線(2万7363円)をサポートラインに変えつつある。国内でも長期金利の低下が続いておりディフェンシブ銘柄以外に不動産など金利敏感株が底打ち・反転の動きを見せている。悪材料消化や配当取りで今週は堅調に戻りを試す週となりそうだ。