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2022/02/08

 8日の市場は日経平均が小反発。終値は前日比35円高の2万7284円だった。前日の米国株は動きが見られなかったものの、日本株には相対的な割安感があって買い戻しが先行した。昨日の下げで買いが入りやすくなっていたようで、一時は200円を超える上げ幅まで示現した。ただ、午後になると戻り待ちの売り物が勝るようになり徐々に上げ幅を縮小。マザーズなど新興市場は下げてしまい、結果的にぴりっとしない1日となってしまった。

 昨日の米国市場は好悪材料が相半ばしダウ平均はわずか1ドル高の小反発にとどまった。新型コロナの新規感染者数が大きく減少しており経済活動が回復するとの期待がある反面、原油高や人件費高騰でインフレが長期化する心配もあり動きが取れない状況。長期金利は2年ぶりの高水準である1.93%に上昇し相場の圧迫要因となっている。このためダウ平均以外の主要指数は小幅ながらも反落。ロシア・ウクライナ問題もあって様子見気分が強まっている。

 さて、東京市場は前場こそやや想定外の上げ幅を示現したが、後場のだれた動きが本来の姿といえそうな重い1日となった。東証1部は値上がり銘柄の方が多く、好決算銘柄や割安株に資金が向かっている様子が伝わるが、どれも小規模の買いで指数を押し上げるまでには至っていない。当面は2万7000円台でのもみ合い相場となりそうだ。