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2021/09/28

 28日の市場は日経平均が小幅続落。終値は前日比56円安の3万183円だった。前日の米国株は上昇したが、ダウ平均以外の主要指数が軟調だったため様子見の展開に。中国不動産大手恒大集団の経営不安で露呈した中国の不動産業界全般の不透明感が重しとなっている面もある。一方、国内では緊急事態宣言が全面的に解除される方向となったことで経済再開を買う前提ができている。押し目には買い遅れた向きの資金が入りやすく基調そのものは強く揺るぎがない。

 昨日の米国市場は新型コロナの新規感染者数減少を受けてダウ平均は4日続伸した。景気の足を引っ張る感染者数の増加が止まり、最近は減少傾向が定着してきたことで景気敏感株を拾う動きが強まっている。米長期金利や原油先物(WTI)の上昇も景気見通しの強さを反映しておりプラスに働いている。一方、金利上昇に弱いハイテク株は手じまい売りに押され、代表的な指数であるナスダックは続落となっている。

 さて、東京市場は日経平均が序盤に240円近く下げる場面があったものの、押し目にはすかさず買いが入り下げ幅を一貫して縮める展開となった。下値が3万円で止まったことでここを目先の底値と見る向きが増加。9月中間期末の配当取り最終日ということもあって配当権利取りの買いも下値では入ったようだ。明日も3万円台を固めるような動きとなってこよう。