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2020/12/21

 週明けの市場は日経平均が続落。終値は前週末比48円安の2万6714円だった。寄り付きは米与野党の追加経済対策最終合意を好感する買いが優勢となって高く(140円高)始まったが、買い一巡後は英国で新型コロナの変異種の感染が拡大しており、ロンドンで3度目となるロックダウン実施を嫌気する動きが徐々に広がった。一時下げ幅は200円を超えるなどザラバとしては今月9日以来の安値を付けたが、日銀のETF買い期待などで終盤は下げ渋っている。

 前週末の米国市場は追加経済対策がまだ決まらないことや週末要因などでダウ平均は反落した。前日に史上最高値を更新していることも買い方の警戒感を誘った模様。足元では新型コロナの感染拡大が一向に止まらず心理的な重荷にもなっている。一方、個別では21日から機関投資家の多くが運用指標とするS&P500種指数に採用されるテスラが上場来高値を更新。世界各国でEVを中心とする政策が進む中で中心的な銘柄となっている。

 さて、東京市場は序盤こそ日経平均がこの戻り相場で初の2万6900円台をマークしたものの、内外の主力投資家が休みモードに入っており買いはすぐに息切れした。東証1部の売買代金は約2兆円と10月27日以来の低水準。パワー不足でまたも2万7000円台に届かず値を下げている。2020年相場もほぼ終わりの頃を迎えており、今週も高値もち合いの1週間となりそうだ。