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2024/03/06

 6日の市場は日経平均が小幅続落。終値は前日比6円安の4万90円だった。前日の米国株が大きく下げたことから開始数分で日経平均は300円を超える下げとなったが、売り物はすぐに一巡して早々に値を戻す展開に。4万円の大台を割り込むとじわじわと押し目買いが集まってくるのは昨日と同じ図式だ。アジア株高や時間外取引の米株先物高の支援もあって後場からは4万円台で安定的に推移。市場の先高観は依然としてかなり強いものがある。

 昨日の米国市場はアップル株の急落を受けてダウ平均は大幅続落した。直近で中国におけるスマートフォンの販売が前年同期比24%も減ったと伝わり同社株が急落。最高値圏にあった米国株全体にも売りが波及し主要3指数は揃って1%を超える下げとなった。2月のISM非製造業景況感指数の想定外の悪化も重荷となった模様。6日、7日に行われるFRB議長の議会証言を見極めたいとしてこの日は積極的な買いは入らなかった。

 さて、東京市場は米株安につられながらも史上最高値圏でなお下値の強いところを見せている。アドテストなどけん引役である半導体関連株がいずれもしっかりしており柱が折れる心配はまだない。上場全銘柄で算出する指数トピックスは続伸しており全体の基調は盤石だ。日経平均は5日〜10日移動平均線(3万9900円前後)に支持されておりここが今の押し目買いポイントとなっている。