2025/03/10
週明けの市場は日経平均が反発。終値は前週末比141円高の3万7028円で1日にして3万7000円台を回復した。前週末の米株高を受けて序盤は小じっかりだったが、先物売りで一時押される場面があり不安定な場面も。1ドル=147円台に入った円高が重荷になったようだ。中頃には今度は先物へ買い戻しが入り上げ幅をじわじわと拡大。直近2週間の下げで売り物をある程度こなしてきたせいか、日経平均の3万7000円台以下では売りは長続きしなくなっている様子。前週末の米国市場は値頃感による買い戻しが入りダウ平均は反発した。直近の米国株はトランプ関税などを嫌気して調整を進めていたが、そこに7日発表の米雇用統計が事前予想を下回ったことで株安が一段と進み、ダウ平均は取引時間中に一時400ドルほど下げていた。しかし、これで値頃感が働いたのか、売り一巡後は主力株を買い直す動きが広がった。FRB議長が講演で米景気が改めて健全であると発言したことも追い風となった。この日はナスダック指数も反発している。
さて、東京市場はトランプ関税攻撃や円高に少し慣れてきたせいか本日はリバウンド高を演じる1日に。米国株の短期的な調整が一巡しかかっていることも売り方の買い戻しを誘ったようである。日経平均の予想PERが14倍台に低下してきたことも値頃買いを呼びやすくなっている。本日の日足は陽線で下ヒゲを出しており下げ渋りの様子も見受けられる。