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2020/04/08

 8日の市場は日経平均が大幅に4日続伸。終値は前日比403円高の1万9353円だった。取引時間中は米国株先物の上昇で上げ幅を一時500円超まで広げる場面もあった。もっとも、売り方の買い戻しが主で東証1部の出来高は昨日よりも少ない。緊急事態宣言後の情勢が読めず、この水準から買い上がっていく投資主体は少ないだろう。

 昨日の米国市場は目先の買い戻し一巡感からダウ平均は反落した。序盤は新型肺炎の感染拡大鈍化傾向を好感して900ドル以上も値上がりしていたが、ほぼ1カ月ぶり水準まで回復したことで徐々に戻り待ちの売りが強まった。前日に過去3番目の上げ幅を記録した反動もあったようだ。死者数は依然として高止まりしており問題収束にはまだ時間がかかるとの見方は多い。

 さて、東京市場は過去最大規模となった政府の緊急経済対策への評価もありこの日も日経平均は続伸した。先物への買いが中心となり値がさ株のファストリテールは約8%も上昇。一銘柄で日経平均を120円も押し上げるなど、裁定買いを含めて指数が全体をけん引するややいびつな上昇となっている。昨日に発令された緊急事態宣言では当面の企業活動が停滞し、業績に与える影響はまだ読み切れない。長期化する可能性も十分にあり、今の段階では過去最大の経済対策も評価しにくいところがある。明日も米国株次第だが1万9500円以上は上値が重くなる可能性が高いだろう。