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2022/11/30

 11月最後の取引となる本日の市場は日経平均が4日続落。終値は前日比58円安の2万7698円で6日ぶりに2万8000円台を割り込んだ。米国の利上げ局面が長期化するとの見方が改めて出てきて朝から様子見気分が強まった。日経平均は一時200円近く下げたものの、下値25日移動平均線(2万7791円)辺りでサポートされその後は徐々に切り返す動きに。インフレと急な利上げの後退観測で上げてきた相場も2カ月経ってある程度織り込み済みとなってきたようだ。

 昨日の米国市場は中国のコロナ対策修正期待でダウ平均は小反発した。中国の衛生当局が新型コロナ防疫措置の微調整を発表したことで、経済を犠牲にする過度な規制が緩和されることへの期待がじわりと広がった。一方、今晩のFRB議長の講演を控え、タカ派的な金融引き締め発言への警戒感から上値は重かった。S&P500種やナスダック指数など他の主要指数は3日続落するなど全体的に気迷い感は残っている様子。

 さて、東京市場は米長期金利上昇によるハイテク株安に押されて本日もマイナスの動きとなったが、一方で中国のコロナ規制緩和期待も出てきており、下げながらも押し目買いポイントを探るような1日となった。この1週間で日経平均は700円近くも下げており値頃感も働きやすくなっている。ただ、明確な買い材料が見当たらず、当面はレンジを探る展開となりそうだ。