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2023/05/26

 26日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比115円高の3万916円だった。前日の米ハイテク株高と1ドル=140円台(約半年ぶり)に進んだ円安が買い材料となって朝から100円を超える上げでスタート。その後も中頃まで順調に上値を伸ばし3万1000円台(300円高)まで一時達する場面まであった。市場に米債務問題を気にする風はなく、加速する円安と半導体景気のボトムアウトを期待する強気の買いが支配している。

 昨日の米国市場は債務上限問題を巡る不透明感が続きダウ平均は小幅ながらも5日続落。3月29日以来約2カ月ぶりの安値となった。早ければ6月1日に米政府の資金繰りが行き詰まる可能性があるだけに市場はナーバスになっている。一時は200ドル値下がりしたが、過去にもこの問題は期限ぎりぎりで合意に達してきたため、これ以上売り込むことはなかったようだ。一方、エヌビディアの好決算に刺激されてハイテク株には買いが入りナスダックは3日ぶりに大幅反発している。

 さて、東京市場は本日も円安、半導体人気に乗って日経平均が続伸する1日に。調整はわずか2日間で終えており、過熱感がありながらも上昇基調が依然として続く強さを見せている。上場企業は今期も最高益を更新する見込みで、現在のPER14倍ちょっとというのは割安ではないにせよまだ割高でもなく、来週以降も買い余地は収益面でも十分にあることになるだろう。