トップページへ戻る

バックナンバー

2022/07/07

 7日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比382円高の2万6490円だった。前日の米国株の上昇で朝方から200円を超える上げでスタート。買い一巡後は前日終値近辺まで一度値を落とすなど不安定な値動きだったが、日銀が金融緩和姿勢を堅持するとの一部報道や時間外取引の米株先物高を受けて再び盛り返し、2万6500円まで達するなど昨日の下げを埋める強さを見せている。国内の新型コロナ新規感染者が急増中だが相場への影響は今日は見られなかった。

 昨日の米国市場はFOMC議事要旨の内容に安堵してダウ平均は反発した。この日午後に発表された6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、市場が懸念したほどタカ派的な内容ではなかったことから、急ピッチな利上げに対する行き過ぎた警戒感が後退した。一方、長短金利の逆転や原油価格の下落など景気後退を示唆するような動きもありダウ平均の上値は重かった。主要3指数は揃って上昇したが、逆イールドが解消されない中で上げは限定的だった。

 さて、東京市場は日経平均が大きく反発する展開に。米国など世界景気の先行き不透明感が強く実需買いが入りにくい状況(出来高減少)だが、下値2万6000円辺りの強さが改めて確認でき安心感は出てきている。チャート面では短期的な上値抵抗線である10日移動平均線(2万6472円)が意識されて同線辺りで上げ止まり。明日は週末でこのあたりでもみ合う展開が予想される。