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2021/04/26

 週明けの市場は日経平均が反発。終値は前週末比105円高の2万9126円だった。前週末の米国株は上昇したが、国内では4都府県に緊急事態宣言が発出されるなど、新型コロナの感染再拡大への警戒が重しとなり序盤は甘い値動きに。一方、2万9000円以下ではそれなりに押し目買いが入り底堅い面ものぞかせている。後場からはアジア株の上昇や時間外取引の米株先物高を手掛かりに先物に買いが入り、薄商いながらも100円を超える上げ幅で取引を終えている。

 前週末の米国市場はキャピタルゲイン増税の懸念が後退してダウ平均は反発した。このバイデン増税の影響は広範囲に及ばないとの見方から買い戻しが先行。また税率の引き上げ幅も大きくならないとの見通しから安心感が広がった。この日発表された経済指標は概ね良好で、米経済のファンダメンタルズは依然として好感されている。ハイテク株にも買いが入りナスダック指数は14000の大台を回復。最高値奪回が視野に入ってきた。

 さて、東京市場は本日も材料不足で売り方、買い方ともに決め手に欠く状態。日経平均は75日移動平均線(2万9196円)、25日移動平均線(2万9376円)が上値を抑える格好となっており、少ない出来高だと上抜くのも容易ではなさそうだ。新興市場銘柄も今は動きが鈍っており資金の向かい先が乏しくなっている。文字通り早くも連休相場入りといえようか。