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2024/03/05

 5日の市場は日経平均が3日ぶりに小反落。終値は前日比11円安の4万97円だった。前日の米株下落を受けて前場は一時4万円の大台を割れる(268円安)場面があったが、後場に入ると4万円以下は買い場と見た資金が入りあっという間にプラス圏を回復。外国人を中心に日本株買い意欲が強く押せばすぐに資金が入る状態だ。一方、短期的な過熱感から上値も重めで取引終盤は再び小幅マイナス圏へ。ただ、トピックスは上昇しており全体の基調の底堅さははっきりしている。

 昨日の米国市場は長期金利がじわりと上昇したことからダウ平均は3日ぶりに反落した。相場が過去最高値圏にあるため材料がないと目先筋の手じまい売りに押されやすい。この日は欧州委員会がアップルに18億ユーロの制裁金を科すと発表し、同社株が下落したこともやや響いたようである。昨日に過去最高値を更新したS&P500種指数やナスダック指数も3日ぶりに反落。ただ、下値は浅く上昇トレンド自体は十分に保たれている。

 さて、東京市場は前日の米株安を跳返す強さを見せていたが、最終的に日経平均は小反落となってしまった。内外ともに目立った材料はないが、トピックスを見れば薄く広く資金が流入している様子が分かり、安定した需給下における株高トレンドは継続中だ。日経平均のチャートは下値が10日移動平均線(3万9268円)にサポートされた上昇トレンドを描いており、ここが押し目買いポイントとなるだろう。