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2020/06/05

 5日の市場は日経平均が5日続伸。終値は前日比167円高の2万2863円で、2月21日以来の高値水準となった。前場は東京都で新型コロナの感染者数が再び増加していることや、4月の家計調査で消費の大幅な落ち込みが確認されたことから100円前後の下げとなったが、後場からは米株先物の上昇や円安進行を受けてプラス圏へ浮上。そのまま強含みで推移し高値引けとなっている。

 昨日の米国市場は経済活動再開の広がりを好感してダウ平均は小幅ながらも4日続伸。3月上旬以来3カ月ぶりの高値で取引を終えた。白人警官による黒人暴行死事件への抗議デモは全米各都市で引き続き活発だったものの、暴力や破壊行為などは収まってきて、米景気や企業業績を押し下げる要因にはならないとの見方が強まったことも相場を支えた。

 さて、東京市場は前場こそ安かったものの、相変わらずの基調の強さで後場から切り返し、再び日経平均が2万3000円の大台を目指す展開となった。大台達成は来週に持ち越しとなったが、依然として売り方のポジションが大きいことから、メジャーSQ算出の来週末辺りまでには達成してくるものと思われる。一方、SQ通過後は需給構造が変わるため基調は転換しやすくなる。折からの過熱感もありSQ前後からは調整局面に入ることも念頭に置いておきたい。また、東京の新規感染者数の推移も来週の波乱要因のひとつとなるかもしれないので注意が必要だ。