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2020/07/27

 連休明けの市場は日経平均が続落。終値は前週末比35円安の2万2715円だった。米中対立の一段の先鋭化や1ドル=105円台半ばまで進んだ円高を受けて朝方は300円を超える下げとなった。売り一巡後は日銀がETFの買い入れを実施するとの思惑から次第に下げ幅を縮小。前週に大きく売られた中国上海株が今日はプラス圏で推移したことも戻りに一役かったようである。

 前週末の米国市場はインテル急落や米中対立が嫌気されてダウ平均は続落した。インテルは最先端半導体の売れ行き低調、米中関係は双方が総領事館の閉鎖で応酬するなど関係悪化が響いた模様。中国上海株が大幅に続落するなどマーケットも敏感に反応している。日本の連休中のダウ平均はトータルで370ドルの下落。ナスダック指数も大きく下げるなど全体的に買い方に勢いがなくなってきている。

 さて、東京市場は米株安や円高の割に下げ幅は限定的で、本日の動きは意外に底堅い印象だ。東証1部では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を倍以上上回るなど、内容的にはプラスとなっていてもおかしくない状況だった。悪材料に打たれ強くなっている印象で、じり高のまま2万3000円を目指す流れが続きそうである。

 今週の主なスケジュールは、28日(火)米FOMC、29日(水)FRB議長会見、30日(木)米4−6月GDP速報、アップル、アマゾンの決算、31日(金)6月の鉱工業生産、中国7月のPMIなどとなっている。