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2022/04/22

 22日の市場は日経平均が4日ぶりに大幅反落。終値は前日比447円安の2万7105円だった。前日の米株安や直近3日間で750円も上げていた反動から売りが先行する展開。米国の金利上昇や長引くロックダウンによる中国景気の悪化懸念が売り材料となっている面もある。市場が好感していた円安は対ユーロでも進行しており円独歩安の状況。日銀は金融緩和のメリットを未だに示唆しており、円安トレンドは中長期的かつ構造的なものとして作用しそうだ。

 昨日の米国市場は再び上昇の勢いを増してきた長期金利の動きを嫌気してダウ平均は3日ぶりに反落した。朝方は好決算を発表した主力株の上げにけん引されて300ドルを超える上げ幅を示現していたが、長期金利の上昇が警戒されて、その後は午後にマイナス圏へと落ちてしまった。FRB議長が5月にも0.5%の利上げを検討と話したことが響いたようだ。ダウ平均は直前2日間で700ドル以上も上げていたため目先筋の手じまいが出やすかった面もある。

 さて、東京市場は米株安、それも半導体などハイテク株の下げの影響を受けて大幅反落する1日となった。昨日まであまり理由なく戻していた反動もあって400円規模の下げとなってしまった。日経平均は再び25日移動平均線(2万7389円)、75日移動平均線(2万7154円)を下回り、トレンドが見えにくい状況となっている。