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2021/03/16

 16日の市場は日経平均が6日続伸。終値は前日比154円高の2万9921円だった。前日の米国株が連日で最高値を更新する流れを引き継ぎこの日も買い優勢の展開に。海運、不動産、通信、サービス、小売など内需系のバリュー株中心に指数をけん引した。本日も値上がり銘柄数が値下がり銘柄数の3倍近くに達するなど、物色の裾野の広さが際立っている。昨年来高値を更新するトピックスの動きが示すように、いずれ日経平均も3万円台を回復し定着することになるだろう。

 昨日の米国市場は引き続き景気回復期待から幅広く買いが入りダウ平均は7日続伸。4日連続で史上最高値を更新した。7連騰は昨年8月以来の記録となる。この日は追加経済対策による1人最大1400ドルの現金給付の手続きが始まったと伝わり消費関連株への買いが目立っていた。懸案の長期金利の上昇が一服したこともハイテク株買いを促した。独、仏、伊などがアストラゼネカ製ワクチンの接種を一時見合わせると発表したが大きな影響は見られなかった。

 さて、東京市場は本日も米株高に後押しされて堅調な1日に。景気回復への自信を強めており株式を買う動きはなかなか収まらない。現状はトピックスがけん引する形で上げており、内容的には極めて堅固な上げ方となっている。米FOMCが今晩から開かれるため一時様子見ムードもあったが、FRB議長が長期金利上昇を抑制させる措置への期待もあり、トピックスは高値を維持して引けている。