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2023/10/31

 10月最後の取引となる本日の市場は日経平均が反発。終値は前日比161円高の3万858円だった。昨日の米国株は上昇したものの、日銀が本日の金融政策会合で長期金利の1%超えを容認すると一部で伝わり日経平均はマイナスの展開となった。一方、金利上昇が追い風になりやすい銀行株のほかディフェンシブ株の一角には買いが入り指数を下支え。後場からは会合の結果判明(金利上げ)で今度は270円高と買い進まれたが、買い戻し主体で高値はあまり続かなかった。

 昨日の米国市場は目先の悪材料一巡から買い戻しが入りダウ平均は4日ぶりに大幅反発した。上げ幅511ドルは6月2日の701ドル高以来の規模に。この日は決算で売られる銘柄がなく中東情勢に新規の材料もなかったことから値頃感による買いが先行した。今週は日米英で金融政策会合が行われるため、直近2週間で1200ドルも下げていたダウ平均には、売り方のポジション調整の買い戻しが入りやすくなっていた。ナスダックは続伸しており全体も目先売り一服といった状況だ。

 さて、東京市場は日銀の金融政策決定会合を軸に動く1日となった。前場は事前報道のあったYCCの再修正(長期金利上昇容認)を織り込むマイナス圏の動き。後場からは政策会合の結果を受けてアク抜け感から急伸した。ただ、円安反応が示すように事前に織り込みが済んでおり、日銀の動きが小出しで遅いことが効果を薄めさせているようである。日経平均も大きくは水準を切り上げられなかった。