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2023/02/02

 2日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比55円高の2万7402円だった。前日の米国株が上昇したことで安心感が広がり序盤は100円を超える上げとなった。買い一巡後は2万7500円という心理的なカベが再び意識されて伸び悩み。米国でハイテク株が大きく買われている割には勢いが続かなかった。米国の長期金利低下で円高・ドル安が進み円は128円台へと上昇。これで自動車株などが売られ指数の足を引っ張っているようだった。

 昨日の米国市場はFRBの利上げ継続的な姿勢が一時嫌気されながらもダウ平均は小幅に続伸した。注目された利上げ幅は0.25%と予想通り縮小されたが「継続的な利上げが適切」とされたことで500ドル安と一時急落する場面があった。ただ、FRB議長の会見が始まると「これまでの引き締めの効果からインフレ沈静化の兆しがある」との発言を受けて切り返し主要指数は軒並みプラス圏へと浮上。長期金利は低下してナスダック指数は2%を超える上昇率となっている。

 さて、東京市場は今週一番の注目材料だったFOMCの結果を織り込み想定通り春の利上げ停止を前提にした安定基調を継続している。全体として事前予想の範囲だったことから大きく買い上げられることはなかったが、逆金融相場の終わりが見えてきたことで、ゆっくりでも相場が上がって行くコンセンサスが出来上がりつつある。もっとも高い物価水準や高金利下での成長は限定的で、日米ともに相場の上値はまだ大きくは展望できない。