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2022/06/30

 6月最後の取引となる本日の市場は日経平均が続落。終値は前日比411円安の2万6393円だった。FRBやECBが今後も積極的に利上げを行う姿勢を示したことで手じまい売りが広がった。円相場が一時1ドル=137円台(24年ぶり)に入ったが材料視されず、欧米の利上げによる景気後退懸念の方が材料として上回っている。寄り前に発表された5月の鉱工業生産が事前予想を下回る悪さだったこともネガティブに働き、結局終盤まで下げ幅を広げてしまった。

 昨日の米国市場は材料不在のなか、月末接近によるリバランスの買いでダウ平均は3日ぶりに反発した。四半期末に当たる今日明日で、ダウ平均やS&P500種など主要指数の年初からの下落の大きさから、運用機関による資産配分見直しに伴う買いが入るとの期待が相場を支えた。一時は200ドルほど上げる場面もあったが、インフレによる景気への懸念が消えず上値は重かった。結局ダウ平均以外の主要指数は小幅に続落している。

 さて、東京市場はG7やNATO首脳会議などのイベントを通過したものの、これといった材料が見当たらないことから、引き続きインフレと景気後退懸念に押されるさえない展開となっている。日経平均がいったん2万7000円台に達したことで戻り一巡感も出ているようだ。チャート面では下値10日移動平均線(2万6391円)が最初の下値サポートに。