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2024/03/29

 3月最後の取引となる本日の市場は日経平均が反発。終値は前日比201円高の4万369円だった。前日の米国株が最高値を更新した流れから日経平均は買い先行でスタート。米景気の底堅さが改めて意識され強気の見方が広がっている。一方、財務相が為替相場について「行き過ぎた動きにはあらゆる手段を取る」と発言したため上値もある程度抑制気味。今晩の欧米市場が休場だったり年度末ということもあって積極的な買いもそう多くは見られなかった。

 昨日の米国市場は米景気への楽観的な見方が続きダウ平均は小幅ながらも続伸。1週間ぶりに最高値を更新した。朝方発表の10−12月GDP確定値は3.4%増と改定値から上方修正された。雇用関連指標も堅調で米景気に対する見方はより安心感が強まっている。一方、長期金利は高止まりしており金利に弱いハイテク株は見送られた。メタやテスラなど主力株の下げもあってハイテク株を代表するナスダック指数は小反落している。

 さて、東京市場は米景気安定や米株高という安心感から引き続き日経平均が4万円台を固める動きに。年金資金の売りに対する警戒感もありながら下値を着々と拾っていく底堅い新年度相場となりそうだ。円相場は日銀や財務省のけん制があって当面は膠着しそうだが、いずれはもう一度円安に振れる局面が新年度にはあるだろう。どっちに転んでも株高の流れは4月も続きそうである。