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2022/11/17

 17日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比97円安の2万7930円だった。前日の米株安を受けて序盤から2万8000円台を下回るスタート。取引時間中は目立った材料もなく大台をやや下回った水準でもみ合う方向感のない展開となった。昨日はポーランドに落ちたミサイルの影響で地政学リスクが意識されたが、ロシアによるエスカレーションではなかったことでひとまず消化済みに。今は2万8000円以上を買う材料に乏しく値固めの状態か。

 昨日の米国市場は消費減速懸念が重荷となってダウ平均は小反落した。全米展開する小売り大手ターゲットの業績下方修正を受けて、米国の年末商戦の消費減速懸念が台頭した。この日堅調だったディフェンシブ銘柄の多いダウ平均の下げは小さかったが、半導体大手マイクロンテクノロジーの生産削減発表などでハイテク株が下げ、同種の採用銘柄の多いナスダック指数は大きめの下げとなってしまった。利上げ、インフレの影響が時間差で表れてきているようである。

 さて、東京市場は米株高が止まるとけん引役を失ったかのように動きがなくなってしまう。指数としては採用銘柄の多いトピックスが上がっており基調そのものは非常に安定しているが、ボリューム(出来高)面の物足りなさから上がるにしてもペースは緩やかになるだろう。目先的には下値10日移動平均線(2万7793円)がサポートラインとなっており短期トレンドは十分に維持されている。