2021/04/06
6日の市場は日経平均が4日ぶりに大幅反落。終値は前日比392円安の2万9696円だった。前日の米国株は最高値を更新する好調さだったが、その株高を昨日に先取りしていた日経平均は動きが鈍く、朝方に100円ほど買われた後は伸び悩み。その後は目先筋の利食い売りに押されてあっという間にマイナス圏へと落ちてしまった。3万円台に入ると上値の売り物が増える過去のパターンから買い方が慎重になっている様子もうかがえる。新年度入りからは実需が少なくちょっとした売り物で値を下げてしまった印象だ。昨日の米国市場は雇用統計など主要指標が軒並み改善されたことからダウ平均は大幅続伸。1週間ぶりに史上最高値を更新した。2日発表の雇用統計、5日発表の景況感指数とともに事前予想を上回る改善で4月以降に景気回復が勢いを増すとの見方が広がった。一方、良好な経済指標に対し長期金利は落ち着いた動きでこの日はハイテク株にも資金が向かっている。指数ではS&P500種が最高値更新へ。
さて、東京市場は米株高は織り込み済みだったようで、逆に日経平均が3万円に達した高値警戒感から利食い売りに押される、需給的にも買い手の乏しさが印象付けられる1日となってしまった。チャート上では高値圏で比較的大きめの陰線が出たため上昇のモメンタムに陰りが表れている。この水準から上はなかなか買いが入りにくいようである。ファンダメンタルズは改善に向かっているので今後は押し目を入れながらの相場展開となって行こう。