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2023/04/26

 26日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比203円安の2万8416円だった。前日の米株安を受けて開始早々に220円安と売り込まれるスタート。その後は一時下げ幅を縮める場面があったが、米金利の低下で円相場が1ドル=133円台まで上昇するなど外部環境が逆風となり、後場から再び下値を広げる展開となってしまった。米国の経済情勢が不透明で外国人中心にここはいったん手じまっておこうという雰囲気に傾いてしまったようだ。

 昨日の米国市場は米地銀の預金流出問題が浮上してダウ平均は3日ぶりに大幅反落した。24日夕方に決算を発表した一部地銀で大規模な預金流出が判明。地銀の融資機能低下と景気への影響が懸念されて幅広い銘柄に売りが出た。また、物流大手UPSが今期業績見通しに慎重な見方を示したことも、米国や世界の荷動きが鈍っているとのネガティブな見方につながった。下値では一定の買いは入ったが景気や業績に対する懸念がなかなか払拭できずにいる状態だ。

 さて、東京市場は米地銀の経営不安といった材料から銀行、保険などの金融株の下げが目立つ展開。円高で輸出関連株が下げたり先物への売りも重なって日経平均は心理的な節目である2万8500円を割り込んでしまった。今日の下げで上値2万9000円台を狙う動きは一服。10日移動平均線を下回ったので次は25日移動平均線(2万8068円)がサポートライン第一候補になる。