2024/02/16
16日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比329円高の3万8487円で連日のバブル後高値更新となった。一時は3万8865円(707円高)まで買い進まれるなどかなりの過熱感も。1989年12月バブル時の史上最高値(3万8957円)が見えているだけに早く達成したい市場の雰囲気も伝わってくる。本日の材料としては米株高、円安に加え、米半導体製造大手のアプライドが好決算で急伸していることがあげられる。昼の日銀総裁の緩和維持発言も効いたようだ。昨日の米国市場は長期金利の低下を好感してダウ平均は続伸した。今週発表された1月の消費者物価指数の予想外の上昇を嫌気した売りがおととい(12日)で一巡し、現在はその下げを取り戻す動きに転じている。国内景気が堅調で企業業績も拡大中とあって投資家の押し目買い意欲は根強いものがある。機関投資家の多くがベンチマークとするS&P500種指数も続伸し、こちらは4日ぶりに過去最高値を更新した。米国市場は高値で安定した動きとなっている。
さて、東京市場は日経平均が勢いにまかせバブル時最高値に迫るなか、上場全銘柄で算出される指数トピックスも1990年2月の水準まで回復し、全指数が最高値を目指す超強気相場と化している。マインドとしても既に買い方が買い尽くすまで収まらない雰囲気でこの流れは来週にも引き継がれるだろう。ただ、来週は日経平均の最高値奪回かその前後でいったんは短期調整に入る可能性もありそうだ。