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2020/05/15

 15日の市場は日経平均が4日ぶりに反発。終値は前日比122円高の2万37円で、2日ぶりに2万円の大台を回復した。前日の米株反発や円安進行を好感して買いが先行。中頃には米中対立の激化懸念からマイナスに転じる場面があったが、日銀による上場投資信託(ETF)の買い入れ観測が支えになって終盤は再び盛り返した。国内外で進む経済活動再開期待も一役買ったようである。

 昨日の米国市場は原油先物(WTI)が1カ月ぶりの高値を付けたことを好感してダウ平均が4日ぶりに反発した。前日までの3日間で1000ドル強も下落しており、自律反発を狙った短期筋の買いも入ったようだ。新型コロナウイルスの感染第2波への警戒が残り、前場には一時4月21日以来となる2万3000ドル割れ(400ドル安)の場面があったが、経済活動再開やそれに伴う原油高が支えとなり切り返していった。米国株は目先の底が入った模様。

 さて、東京市場は米株反発をきっかけに切り返す動きとなり、日経平均は再び2万円を回復する粘り腰を見せている。買いの主体は先物に絡むもの(仮需)が多いが、決算発表が進む中でも業績の実態悪を売る動きは限定的で、実需売りがかなり少ない様子もうかがえる。結果的に日経平均は2万円辺りでもみ合いを続けることになりそうだが、欧米で感染の第2波が起こらないことが高値維持の前提となるだろう。