トップページへ戻る

バックナンバー

2024/04/11

 11日の市場は日経平均が3日続落。終値は前日比139円安の3万9442円だった。前日の米国株が急落した流れを受けて日経平均は開始早々に500円を超える下げに。米国で早期利下げ期待が後退しそれに関する売り物が一気に膨らんだ。一方、売り一巡後は下げ幅を縮小するなど押し目買いも強い。円相場が1ドル=153円台と34年ぶり安値を示現し輸出株が指数を支えた面もあるようだ。米国発のショック安にも下値耐性力のあるところを見せる1日にもなった。

 昨日の米国市場は消費者物価の上振れを嫌気してダウ平均は大幅に3日続落した。朝方に発表された3月の消費者物価指数が事前予想を上回る伸びとなったことから改めてインフレの根強さを痛感することに。利下げ開始が大幅に遅れることが懸念されダウ平均の下げ幅は一時600ドルに迫る場面もあった。米長期金利は5カ月ぶり高水準をマーク。最近の経済指標を見れば実際に利下げができる環境は遠のいており、しばらくは不透明な相場展開を強いられそうだ。

 さて、東京市場は相場の支えのひとつであった6月の米利下げ観測が消えつつあり相場は一時劣勢に。それでも一定の売り物を消化した後は下値が堅固で直近4月5日の安値(3万8774円)を下回る雰囲気はない。上場全銘柄で算出する指数トピックスはより堅固でこちらは25日移動平均線上をキープしたまま。前日比でもプラスで終えて、全体の基調はこの環境下でも依然として保たれている。