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2024/01/31

 1月最後の取引となる本日の市場は日経平均が3日続伸。終値は前日比220円高の3万6286円だった。前日の米国株は最高値を更新したがハイテク株が下げことで日経平均は300円安で始まった。日銀の金融政策決定会合の意見公表で、マイナス金利解除に触れていたことも重荷となったようだ。一方、売り一巡後はじわじわと下げ幅を縮めるなど押し目買い意欲はかなり強い。コマツなど好決算銘柄中心に買いが入り、プラス圏へ回復した指数は終盤にかけて上げ幅を広げている。

 昨日の米国市場は金融など一部主力株の上昇にけん引されてダウ平均は4日続伸。4日連続で史上最高値を更新した。金融大手のGサックスとJPモルガンの投資判断引き上げやクレジット大手株の上昇がダウ平均を引っ張り上げ、一時は160ドル高まで買い進まれた。一方、スマホ販売が予想より減るとされたアップルが下げて上値を抑える形に。ハイテク株の多いナスダック指数は下落している。注目のFOMCは政策金利を据え置く公算が大きく材料とならないだろう。

 さて、東京市場は米ハイテク株安につられて日経平均は一時360円安と売り込まれたが、先週末の安値をギリギリ下回らなかったことで下値の強さを確認した格好だ。トピックスは日経平均以上の戻りを示しており、資金が薄く広く流入している様子がうかがえる。とりあえず3万6000円以下は買われることがはっきりし、本日の上げで下値も固まったようで、明日以降は戻りを試す流れとなりそうだ。